大紀元時報

不法移民キャラバンは「侵略」 メキシコ人が国境の町で抗議活動

2018年11月22日 10時58分
「移民はいいが不法移民はダメ」と書かれたプラカードを持つ男性(Charlotte Cuthbertson/The Epoch Times)
「移民はいいが不法移民はダメ」と書かれたプラカードを持つ男性(Charlotte Cuthbertson/The Epoch Times)

アメリカに接するメキシコ国境の町・ティフアナでは今、不法移民問題が先鋭化している。11月18日、数百人の住民が不法移民キャラバンに反対する抗議活動を行った。不法移民キャラバンは侵略であり、治安を悪化させている主張した。

不法移民はお断り

抗議活動に参加したロドリゴ・メルゴザさんは「移民はいいが不法(移民)はダメ」と書いたプラカードを掲げていた。「新しい国へ行って生活する権利は誰にもあると思う。だが合法的な手段でなければならない」

メルゴザさんは、不法移民キャラバンがなぜメキシコを縦断しティフアナの町まで到達できたのかについて、メキシコ政府に説明してほしいと述べた。「誰が不法移民たちに金銭支援をしているのか。彼らはどうやってはるばるここまで来たのか。食糧と水、移動手段を提供したのは誰なのか」

メキシコ政府は不法移民キャラバンのメンバーらに亡命許可を2週間前に与えたにも関わらず、ほとんどのメンバーはそれを拒否しアメリカ国境を目指して行進した。現在2400人を超えるキャラバンは、ティフアナ北部の総合体育施設にテントを張って宿泊している。その付近にはアメリカ・カリフォルニア州の入国審査施設がある。そして数千人のキャラバンはもうじき到達する予定だ。

 

今年40歳になる地元住民のマグダレナ・バルタサールさんは「メキシコ人は豆が好き」と書かれたボードを持って抗議していた。中米からやってきた不法移民が与えられた食べ物に文句を言っているのを聞いたからだ。「彼ら(不法移民)は豆の入ったタコスとトルティーヤに文句を言っている。それらは動物のエサだと言っているんだ」とマグダレナ・バルタサールさん。「それはメキシコ人の家庭料理だ。不法移民はメキシコ人の食べ物に文句を言うためにやって来たのか」

 

「侵略」から国を守らねば

10月19日、不法移民キャラバンはメキシコとグアテマラの国境にあるフェンスを突破し、メキシコ警察が封鎖する橋を強行突破しようと試みた。メキシコ政府は不法移民を足止めし、毎日100人から200人ずつ亡命申請のため通行を許可していた。しかし一部の不法移民は待ち切れず、川を渡って侵入した。

警備にあたる警官隊(Charlotte Cuthbertson/The Epoch Times)

一部の参加者は不法移民のこうした行動を侵略と捉えていた。「勘違いしないでほしい。これは侵略だ。国境を暴力的に突破したのならそれは侵略だ」と話すのはグアダルーペ・アラングレさん。彼はトランプ大統領がアメリカ国境を守っていることを支持していると話す。「トランプ大統領は彼の国家を守っている。私たちも自分の国を守らなければならない」

 

エルビア・ビシェガスさんは、トランプ大統領を尊敬していると語った。「政治家が腐敗しきったメキシコとは違って、彼は自国の国境を守っているから」ビシェガスさんはメキシコ政府に不法移民を追い出してほしいと話した。「彼らは侵略者だ。わたしはこの町で生まれ育ったし、子供もいる。この土地を守りたい」

現地住民の苦悩

不法移民キャラバンに対する支援と地元住民の貧しい生活とのギャップを疑問視する声も上がっている。アラングレさんはこう心情を吐露した。「人々はずっと不法移民キャラバンを助けて来た。しかし、彼らの後には混乱と文句しか残らなかった。彼らが受けた支援は私たちよりも多い。私たちメキシコ人も飢えているし、食べ物がほしい」

レスリー・エスピノサさんは現地住民の福祉に頭を悩ませている。「(不法移民は)無料の住宅に住むことができ、医療を受けることもできる。しかし、公的な医療施設を利用する私の家族の中には、一年以上も診察の順番待ちをしている者がいる。外から来た者たちは、私たちメキシコ人も享受できないような公的サービスを受けている」

 

国際問題に発展するキャラバン

不法移民キャラバンは複数国を巻き込む国際問題に発展している。トランプ大統領は10月、キャラバンを足止めしないメキシコ政府を非難し、制裁すると警告した。また、キャラバンに人道的な支援を行った政府機関や自治体に対する補償の問題も出てきた。

ティフアナ市長フアン・マニュエル氏は11月16日の声明において、ホンジュラス大使が基本的な人道支援の対価の支払いを保障したと発表した。ホンジュラス大使はまた、移民の身分を明らかにするための移動領事館を設立すると語った。しかし、現状は解決とは程遠い。

 

アメリカ税関・国境警備局職員によると、ティフアナ市に近いサン・イーサイドロ国境検問所は一日に最大100人の移民手続きしか処理できない。現在ティファナに滞在中の不法移民は数千人に上り、今後更に増加する見通しだ。

 

さらに、不法移民キャラバンのメンバーのうち何人かが移民に適格であるかも不明だ。彼らの多くは中米のホンジュラス出身だが、キャラバンの規模が大きくなるにつれ構成者が複雑化した。アメリカ政府の情報関係者によると、キャラバンの中には薬物中毒者や犯罪者が500人以上紛れ込んでいるという。

 

(翻訳編集・文亮)

関連キーワード
^