大紀元時報

米医療専門家「数週間のうちに米国で感染者急増の恐れ」 早期対策促す

2020年02月13日 20時00分
バイオディフェンス超党派委員会のアシャ・ジョージ(Asha George)事務局長は12日、米上院国土安全保障・行政委員会で演説し、米国は数千人に及ぶコロナウイルスの感染に備えるべきだと述べた(CDC/Getty Images)
バイオディフェンス超党派委員会のアシャ・ジョージ(Asha George)事務局長は12日、米上院国土安全保障・行政委員会で演説し、米国は数千人に及ぶコロナウイルスの感染に備えるべきだと述べた(CDC/Getty Images)

米医療専門家は2月12日、米国では数千人が新たにコロナウイルスに感染し、数週間のうちに感染者が急増する可能性があると警告した。

公衆衛生と安全保障について米連邦議会に助言するシンクタンク「バイオディフェンス超党派委員会」のアッシャ・ジョージ(Asha George)事務局長は12日、米上院国土安全保障・行政委員会に出席し、米国は数千人に及ぶコロナウイルスの感染に備えるべきだと述べた。

5人の専門家がパネリストとして委員会に出席した。

「米国でこれまで見てきたように、1例または2例の感染規模を想定すべきではない」「私たちは数千の感染者に対応可能な計画を考えるべきだ」とジョージ氏は語った。

米国ではこれまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていない。

「COVID-19」の14番目の症例は同日、米国疾病管理予防センターによって確認された。武漢から避難し、2月7日にカリフォルニア州南部のサンディエゴのミラマー海兵隊飛行場に隔離された米国人だ。

ミラマー飛行場の別の避難者が、2月10日にウイルスの陽性反応を示した。

しかし、米食品医薬品局 (FDA)前長官のスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb)氏は上院の委員会で、今後2〜4週間のうちにCOVID-19の感染が全米に広がると予想していると述べた。

「私たちは、特に移民が多い地域では、今すぐ診断体制を整えるなど積極的に努力すべきだ。感染者を早期に特定することができれば、十分に感染を抑えることができるだろう」と、前長官は蔓延を防ぐための早期介入を主張した。

ゴットリーブ氏によると、米当局が米国と中国本土および香港との間の渡航を一時停止し、感染の中心地である中国武漢から帰国した人々を隔離したにもかかわらず、感染した人々の一部はまだ米国に入国していたという。

米疾病管理予防センター(CDC)のジュリー・ガーバーディング(Julie Gerberding)元所長は、中国に渡航歴がない人、また渡航禁止措置が実施される前に中国を訪れた人の感染が確認された場合、米国ではさらに感染例が増えるかもしれないと付け加えた。

ゴットリーブ氏によると、病気の潜伏期間が長いため、空港での健康診断では感染者を見逃す可能性が高いという。「英専門家の研究では、症例の25%程度しか把握していないことが示された」

2月9日に中国の医師らが行った調査の初期結果でも、この病気の潜伏期間は24日間に及ぶ可能性があることが分かった。

コロナウイルスの拡散を遅らせる必要がある

 

ガーバーディング氏は、米国はCOVID-19の拡大を遅らせる対策を取らなければ、ウイルスを長期的に封じ込めることはできないかもしれないと懸念している。

「もし抑えることができなければ、蔓延を遅らせるための準備をしておく必要があるだろう」「一度に多くの症例が発生した場合、医療機関などは感染拡大を制御する能力を持ち合わせていない」とガーバーディング氏は上院の同委員会で語った。

感染の拡大を遅らせるためには、感染者を特定し、他の人に感染しない場所に隔離する。さらに、手袋やマスクなどの防護具もすぐに入手できるようにしなければならない、と同氏は述べた。

ウイルスの拡散を遅らせるもう1つの方法は、ヒトからヒトへの感染や飛沫感染を防ぐために、群衆を避けることだ。

ガーバーディング氏は、これらの対策だけでは地域社会での感染拡大を防ぐことはできないが、対策が講じられるまでは効果的に機能する可能性があると説明した。

アメリカン航空とユナイテッド航空は、世界保健機関(WHO)がテロよりも深刻な世界的脅威を警告したことを受け、米国と中国本土および香港を結ぶ路線の運航停止を4月末まで延長した。

WHO事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)氏は11日の記者会見で、新型ウイルスは世界にとって「非常に重大な脅威 」だと警告し、最初のワクチンはおそらく18カ月先だと述べた。

(執筆者・Isabel van Brugen/翻訳編集・李沐恩)

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