大紀元時報

60年前になくした財布が思い出と共に持ち主の元へ、映画館オーナーの粋な計らい

2020年07月12日 04時31分
(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)
(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)

「諦めずに希望を持て」とはよく聞く言葉ですが、60年も経つと諦めていなくても忘れてしまうものです。しかし、忘れた頃に希望が叶うこともあります。アメリカに住むドナ・ブラウンさんも、忘れていた大切なものと喜びの再会を果たしました。

ブラウンさんがお気に入りの赤い財布をなくしたのは1962年のこと。当時15歳だったブラウンさんは地元カリフォルニア州ロディにあるサンセット映画館のトイレに財布を置き忘れてしまいました。財布の中には身分証明書や労働許可証に加えて、大切な白黒写真や特別な銀貨が入っていました。その時トイレにいたもう一人の女性が怪しいと思い財布のことを問いただしたりしましたが、結局財布は見つかりません。ブラウンさんは時が経つにつれ、赤い財布のことを忘れていきました。

(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)

それから約60年後、老朽化したサンセット映画館は劇場に生まれ変わることが決まりました。大規模な改修工事が始まると、作業員が壁の間に挟まった赤い財布を発見しました。どうやら女子トイレの天井裏に投げ込まれ、壁の隙間に挟まっていたようです。サンセット映画館オーナーのテリー・クラークさんは、この財布の持ち主を探すことにしました。

(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)


「(財布の中に入っていた)写真に心を動かされました。家族写真や友達との写真には、『頑張って』『連絡取り合おうね』など、私たちが卒業アルバムに書き込むようなメッセージがたくさん書かれていました。それはまさに、1960年版のフェイスブックだったのです」「これは持ち主に返さなければならないと直感しました」と、クラークさんはCBSサクラメントに語っています。そして5月20日、クラークさんがこの財布の写真をフェイスブックに投稿すると、数時間のうちに持ち主がブラウンさんであることが判明しました。

(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)

「財布のことはもう何年も忘れていました。いきなりあなたの財布を見つけましたという連絡をもらって、信じられない思いでした」とブラウンさん。しかし残念なことが一つ。財布の中に入れていた特別な銀貨がなかったのです。財布を返すにあたり、クラークさんは同年代に製造された銀貨を入手し、財布の中に忍ばせることにしました。1962年と同じ状態の財布をブラウンさんに返してあげたかったのです。

(Courtesy of The Sunset Theater Lodi)


「財布の状態と言い写真と言い、すべてが最高でした。見つけてくれて、そして私に返してくれて、これ以上嬉しいことはありません」とブラウンさんは感謝の気持ちを述べています。

クラークさんは、2021年に予定する劇場こけら落としのスペシャルゲストとしてブラウンさんに参加してもらいたいと考えています。財布が戻ってたくさんの思い出が蘇ったブラウンさん、さらにたくさんの思い出ができそうです。

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