大紀元時報

選挙前夜、トランプ氏は「愛国教育」を推進 カマラ・ハリス氏支持のNYT建国年変更論を危惧

2020年11月05日 17時56分
米トランプ大統領は愛国的な教育を推進する行政命令に署名した。写真は2005年、米軍のパレードに参加する子供(Stephen Morton/Getty Images)
米トランプ大統領は愛国的な教育を推進する行政命令に署名した。写真は2005年、米軍のパレードに参加する子供(Stephen Morton/Getty Images)

米トランプ大統領は選挙の前夜、「愛国的な教育を促進する『1776委員会』を設置する大統領令に署名した」と発表した。トランプ氏は学校における愛国教育の復活を図っている。トランプ氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が昨年公表した建国年変更論「1619プロジェクト」に強い危惧を示していた。NYTの歴史論は左派の人気を集め、カマラ・ハリス民主党副大統領候補も支持を示している。

2020年5月、米国での白人警官によるアフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイド氏の致死事件をめぐる暴動に乗じて、米国の左翼勢力は「文化の廃絶」運動を開始し、警察や法の支配を弱体化させ、独立戦争や植民地時代の一部の歴史的人物の彫像を撤去しようと試みている。

そうした中、トランプ大統領は9月、愛国的な教育を推進する教育委員会設立の構想を発表した。

11月1日にホワイトハウスのウェブサイトに公開された執行命令によると、トランプ政権は「最近のわが国の建国(遺産)に対する攻撃は、アメリカの人種関連の歴史に焦点を合わせている」と述べた。

また「近年、稚拙な学術研究に基づく一連の極論は、私たちの建国の父と建国の歩みを否定している。この国の美徳と成果を無視して、多くの学生は学校で『自分の国を憎み、建国したのは英雄ではなく悪人である』と教え込まれている」と指摘した。

「正確さ、誠実さ、団結力、気高さ、創造性などは、アメリカの教育の基礎だ。そして建国の原則を取り戻すことが、最終的には地域レベルでの成功につながる。親と地元教育委員会は、各州と地方の学校で、より選択的で多様なカリキュラムの実現に力を与えなければならない」と行政命令には記されている。

ペンス副大統領も以前の演説の中で、現在の米国には米国の歴史を覆そうとする勢力があり、誤った考え方で次世代を教育しようとしていると指摘した。

トランプ大統領は9月、「左翼は米国の物語を欺瞞やウソでねじ曲げ、改ざんし、汚した」として、「ニューヨーク・タイムズの『プロジェクト1619』ほど的確な例はない」と批判した。

左派メディアのNYTが2019年に立ち上げた「1619プロジェクト」は、米国の歴史における英国の植民地支配からの自由を求めた戦いを、奴隷を抑圧するための戦争と描いている。大統領はこれを「歪曲している」と指摘した。

1619プロジェクトは、8月にNYT日曜版に掲載された歴史解釈論。同紙の主張によれば、米国の建国日である1776年を取り消し、20人ほどのアフリカ人奴隷がバージニア州のジェームズタウンに連れてこられた年である1619年に置き換え「国の歴史を再構築」を掲げている。

このプロジェクトは、左派層の称賛を受けており、カマラ・ハリス民主党副大統領候補も支持している。

NYTが推進する「奴隷制の影響とアメリカの歴史における黒人の貢献」に焦点を当てた1619プロジェクトのプロデューサーは、2020年初め、米国で優れた報道などに贈られるピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞している。アメリカ革命は奴隷制度を維持するための戦いであり、個人の自由や人権のための戦いではなかったとしている。

「同プロジェクトの批判的な人種論や米国史に対する攻撃は、有毒な宣伝であり、一種のイデオロギー的な毒薬である。それを排除しなければ、それは私たちを結びつける市民の絆を破壊するだろう」とトランプ氏は以前、話している。

批判的人種論とは、カール・マルクス(Karl Marx)の影響を受けたフランクフルト学派(Frankfurt School)によって提唱されている社会哲学の一派である。一部の保守派が言うには、批判的理論や批判的人種論は、社会主義や共産主義を実現するために、米国の政治システムを破壊しようとする長期的な試みだという。

トランプ氏は9月6日、1619プロジェクトのような歴史を歪める教育プログラムを取り入れている学校には資金提供しないと述べた。

米国科学アカデミー(NAS)は10月、ピューリッツァー賞委員会に対し、1619プロジェクトのプロデューサーであるニコール・ハンナージョーンズ(Nikole Hannah-Jones)氏に授与された賞の撤回を求めた。

2019年9月以降、有名な歴史学者らもNYTに対し、「重大な事実上の誤りと疑わしい一般化、強引な解釈が横行している」と絶えず指摘している。

学者らはまた、プロデューサーのジョーンズ氏が「批判に反論したり、敬意を持って意味のある方法で回答していない。それどころか、(批判を)無視している」とも指摘した。

(大紀元日本語ウェブ)

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