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ホーキングに挑む11歳の天体物理学者 「無神論はまちがっている」

米ペンシルバニア州の少年ウィリアム・マイリスくんは、生後7カ月にはしっかりと話すことができ、2歳の誕生日を迎える前にはすでに足し算ができ、2歳では掛け算までできたという、まさに神童と呼ぶにふさわしい男の子です。 現在、11歳の彼はカーネギーメロン大学の学生で、天体物理学者になることを目標にしています。

マイリスくんは9歳で高校を卒業し、2018年7月にはセント・ピーターズバーグ・カレッジで最年少の卒業生・準学士号取得者となりました。オハイオ州立大学の心理学者ジョアン・ルサッツ(Joanne Ruthsatz)教授からは「天才」と認定され、マイリス君は「天才」と呼ばれるようになりました。

人生の夢 神の存在を証明すること

しかし、マイリスくんは単なる天才ではありません。ギリシャ系牧師の家に生まれた彼は、有神論者でもあり、自分の信念に根ざした使命を実行しています。

マイリスさんの両親は子供に天体物理学を勉強させたり神を信じるように強制したことはなく、ごく普通の11歳の子供だったと言います。父親のピーター・マイリス牧師は、「彼はスポーツも好きで、テレビ番組も好きで、コンピューターやビデオゲームも好きです」と話しています。

しかし、マイリスくんの人生の究極の課題に対する熱意は、同世代の人には比較にならないかもしれません。人生の夢を聞かれ、マイリスくんは「神が実在することを科学界に証明できる天体物理学者になりたい」と語りました。

ホーキング氏に挑む大胆な論証

それだけでなく、この少年も、世の中の科学的権威に挑戦することを恐れませんでした。マイリスくんはアインシュタイン博士とスティーヴン・ホーキング博士の宇宙の起源に対する認識が間違っていたことを証明できると述べました。彼らのいくつかの科学的発見について、マイリスくんは認めません。ホーキング博士など一部の科学者が無神論を主張していることに、マイリスくんは特に同意できません。

ホーキング博士は自分の世界観を説明するために、こう書きました。「科学を理解する前は、神が宇宙を創造したと考えるのが自然でした。 しかし、今では科学的にもっと説得力のある説明がなされています。 『神の霊を知ることになる』というのは、神がいれば、神が知っていることをすべて知っているが、神は存在しません。 私は無神論者です」

しかし、マイリスさんにとっては、「神がいない」よりも「神がいる」方が論理的です。 彼は、外部の力でなければ宇宙を創造することはできないと考えており、そのため『神は実在する』と考えています。

米国マサチューセッツ州の「ギリシャ‧アカデミーとギリシャ聖十字正教神学校」とのインタビューで、彼はこう要約しました。

「まあ、無神論者の中には、神が存在しないことを示そうとする人もいますが、実際には、神が存在することを信じるよりも、神が存在しないことを信じる方が、より強い「信念」を必要とします。...... 「宇宙が自分自身を創造した」という考えよりも、「宇宙が外部の力によって創造された」という考えの方が理にかなっています。後者の方が論理的なので、「外力が宇宙を創った」よりも「宇宙が自分自身を創った」と考える方が信じられないのです」

マイリスさんは、ビッグバン理論と特異点を組み合わせることで、より詳細な議論を展開しています。特異点とは、一般相対性理論によれば、138億年前のビッグバン以前の宇宙の初期状態のことです。体積が無限に小さく、密度が無限に大きく、引力が無限に大きく、時空の曲率が無限に大きい点です。マイリスさんはこう言いました。


「宇宙に年齢があるということは知っていますか? つまり、138億年前の宇宙には、クォークよりも小さな粒子という、たった一つの特異点が存在していたのです。 しかし、重力が常に働いていて(つまり、このビルから飛び降りると15秒後に落ちるのではなく、すぐに落ちる)、特異点が常に存在するのであれば、宇宙には年齢がなく、無限に古いはずです。 しかし、そうではなく、宇宙は138億年前に誕生しました。 何もないところから何かが生まれることはありません。それが先に存在してこそ、自分が現れるのですから。 つまり、この特異点を作った外部の力があるはずで、その外部の力とは神であると私は考えています」

多くの同級生がまだ授業中に紙飛行機を飛ばし、放課後を心待ちにしている間に、この少年はすでに生命や宇宙の「人生の大いなる疑問」についてを考えており、自分の言葉を語っていました。彼の論証が多くの人を納得させるかどうかは別にして、多くのネットユーザーは、この若き天才の意見を賞賛しています。

マイリスくんも質疑応答で、「神が実在していることの証明」以外にも深く探求していきたいと述べています。「私たちが知らないことはまだまだ多い」と彼は笑顔で語ってくれました。「私たちは、『自分たちが知らない』ということさえも知らないことが、もっとたくさんあります」

(翻訳 源正悟)