英国やオランダ、米国、日本の強力な海軍部隊が、沖縄南部で演習を行った。(イギリス国防省提供)

英空母や海自が沖縄周辺で演習 中国無人機は東シナ海や宮古海峡を飛来 情報収集か

英空母クイーン・エリザベス打撃群は、米海軍、オランダ海軍、日本の海上自衛隊と沖縄の南部で、8月24日に合同演習を行なった。中国軍が拡張するなか、国際連携の力を誇示した。いっぽう、24日から25日にかけて、中国軍機が東シナ海宮古海峡を飛行させ、多国間訓練に反応を示した。

英空母が日本周辺に派遣されたのは初めて。日英は外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を行い、安全保障分野での協力関係を強化している。クイーン・エリザベスは今後、米海軍横須賀基地への寄港を予定している。

英国防省によると、英空母艦長アンガス・エッセンハイ大佐は、「日本の海上自衛隊や米国の第7遠征打撃群の艦船と演習を行ったことは、HMSクイーンエリザベスにとって新たなマイルストーンとなった」とコメントした。

英海軍はインド太平洋地域で12日間あまり共同訓練を続けているが、これは、米国主導の世界規模の大型演習「大規模国際演習21(Large Scale Global Exercise 21)」の一環として行われている。24日の訓練には米強襲揚陸艦アメリカ率いる米国遠征打撃群、日本の海上自衛隊の護衛艦かが、いせなどが加わった。

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英国防省によると、空母随行艦の駆逐艦ディフェンダーなどは、沖縄を拠点とする米海兵隊の第31海兵遠征部隊と連携して、熱帯地域の無人島に近い海域で砲撃訓練を行った。

また、空母艦載機である戦闘機F-35Bは、米強襲揚陸艦アメリカに艦載兵器を搭載し、燃料を補給して攻撃任務を継続した。ディフェンダーはさらに同艦アメリカから物資や貯蔵品を受け取った。これは、英軍艦が米軍機とともに航行中の補給を行った初めての例とみられる。

ディフェンダー艦長ヴィンス・オーエンス中佐は、「この共同演習を行うことで、世界の平和と繁栄にとって重要な地域であるインド太平洋に対する英国の責任感と、同地域の同盟国やパートナーと協力する英海軍の柔軟性と能力を示すことができた」と述べた。

クイーン・エリザベスが極東地域から離れたのちも、英海軍はリバー級洋上巡視船スペイおよびタマーを8月下旬から地域に長期派遣する。

これらの共同演習について、中国外交部・汪文斌報道官は25日の記者会見で「関連報道に留意している」と述べて一般論を言うに留めた。これまで汪氏は、日米の共同声明における台湾問題明記や、日台政党間2プラス2実施計画の報道を受けて、威圧的な言葉を発していたが、今回はトーンダウンさせた。

中国軍機の飛来 初確認の大型無人機も

しかし、英空母打撃群の共同訓練の間、中国軍機は東シナ海方面から飛来し、沖縄本島と宮古島との間を通過するなどして反応を示した。

防衛省によると、25日、中国軍の無人機BZK-005の1機、情報収集機Y-9の1機、哨戒機Y-9の1機が東シナ海方面から飛来し、宮古海峡を通過して太平洋に出た。その後、太平洋上で旋回して再び宮古海峡を通過した。

24日には、大型無人機が東シナ海を旋回して飛行した。推定で中国軍の無人機偵察機TB-001とみられ、自衛隊による目視確認は今回で初めて。中国側の情報によれば、TB-001は重量2.8トン、全翼長は20メートル、全長は10メートル。航続距離は6000キロで、誘導爆弾やミサイルの運搬など軍事利用の実験も中国で重ねている。

同省はそれぞれ、航空自衛隊の南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させた。

中山泰秀防衛副大臣は、公式ブログで「中国軍用機が何らかの訓練、情報収集等を行った可能性がある」としながらも、その飛来目的について確かなことはいえないとした。

中山氏は、「今後も活動を活発化させている中国軍の動向を注視しつつ、我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜くとの方針の下、国際法及び自衛隊法に従い、対領空侵犯措置に万全を期していく考える」と意思表明している。

(佐渡道世)